¥598,000(税込)
バインディングの張替えやリフレットなど大掛かりなオーバーホールを施したことでしっかり使える1967年製 Gresch 6022 Rancher。
スプルースTop&メイプルSide/Backの17インチ幅ジャンボボディ、25.5インチスケールのメイプルネック、ローズウッド指板、ローズウッドブリッジ、Gretschを代表するエレキギター「6120」の同年代モデルと同じく、ヘッドストックに入った「ホースシュー」インレイと指板のサムネイルインレイ、ビス止めされたゴールドピックガード。パッシブのコンタクト・ピエゾピックアップが取り付けられておりシンプルなエレアコとしても使用可能。
形状がグランドピアノを上から見た形に近い事から「ピアノブリッジ」と呼ばれるオリジナルRancherならではの独特なブリッジに弦高調整が可能なアジャスタブルサドル、逆三角形のサウンドホール、最後期モデルに採用されるゼロフレット、トップ板がベンドされた特徴的な構造でネック側とエンド側でボディの厚みも大きく異なり、ボディバックはアーチバックを採用する事で、フラットトップモデルながらアーチトップギターのような独特な音色を生み出します。
経年により崩壊する事が知られる1960年代Gretschのバインディングですが、当店入荷後にボディトップ&バックのバインディング・ネックバインディング・ネックヒールキャップは全て張り替えており、合わせてエッジドバインディング仕様でリフレットも行っております。バインディングが崩壊する際に出るガスの影響で、バインディング周辺は塗装が変色してサンバーストのようになっておりますが、長年使われて来た傷と合わせて経年を物語る格好良い雰囲気になっています。
本来であればバインディングの張替えは大がかりな塗装も行うものの、当店提携工房にて崩壊したバインディングを丁寧に取り除いた上で新たなバインディングを張り、本体の雰囲気を損なわないようにバインディング部のみ黄ばんだ色合いを再現するようにエアブラシで仕上げてあるため、塗装もほぼオリジナルの状態を保っています。
ネックはほぼストレートの丁度良い状態でトラスロッドの効きも良好、フレットは当店入荷後に交換しているためもちろん全く減っておらず、ローアクションでも気になるようなビビりや音詰まりは無く演奏性は良好です。
ボディトップ&バック・ネック・ヒールキャップのバインディング交換と言った大規模修理を行いつつ、演奏性に大きく影響の出ないサウンドホールや崩壊の少ないヘッドストックのバインディングはオリジナルを残す事で、使い込まれてきたギターならではの雰囲気を出来る限り損なわないオーバーホール。さらにリフレットまで行う事で演奏性は新品のように快適で、オリジナルランチャーならではの独特なサウンドはそのままに、60s Gretschの最大の悩みでもあるバインディング崩壊や演奏性の心配が必要のない、しっかり使えるクールなアコースティックギターをお探しの方にオススメに一本です。